【フォト日記】コンセプトの現状地
2019/1/20

高知キャンプの5日目は、今シーズン初めての対外試合。四国学院大学を相手に、これまで全体で共有したことを確認するための位置づけでした。勝利という結果を求めるのは当然ですが「チームコンセプトは具体的に絵を描いた」今週のトレーニングを経て、片渕監督は選手たちが頭と体を働かせて戦えているかを見極めていました。

試合は30分ゲームを3本。1本目では、フォワードに、新加入のレオナルド選手が入りました。片渕監督がチームに求めることのひとつに、奪われたあとの切り替えが重要。レオナルド選手は日々の練習でも意識的に取り組んでおり、この試合でも前線から積極的にプレスバックしています。

「チームメイトがボールを渡してくれた」と、攻撃でも前方向へのスプリントを繰り返し、好機に結び付けていたレオナルド選手。得点は、中盤からふわりと浮いたボールを、新太選手がシュートを放ち、そのリバウンドをレオナルド選手が詰めてのゴール。

続く2本目もレオナルド選手がゴール。混戦のなかで、こぼれたボールを押し込んだもので、天性のストライカー気質を十分に発揮して、得点感覚の鋭さをコーチングスタッフにアピール。

大所帯となった今季のチームは、3本のゲームで選手を入れ替えながら臨んでいます。リーグ開幕までおよそ5週間と、長そうで短い期間。キャンプトレーニングのゲームでは、メンバーそれぞれがチャンスを得て、スタメンを勝ち取ろうと個の特徴をアピールし、戦術理解度の高さの体現に務めています。

3本目のゴールは、サムエル選手の突破からフランシス選手が合わせるという、ブラジル人コンビで奪いました。外国人選手の出場枠が昨年よりも1つ増えて4人となっただけに、日本人を含めたメンバー争いは過熱していきます。

また、終盤の28分に得たコーナーキックから、平松選手がしっかりとボールを捉えて、ヘディングでゴールネット揺らしました。新潟出身選手によるゴールの第一号を突き刺し、それも、昨年はなかなか奪えなかったセットプレーからであったことは、大きなアピールになりました。チームは明日をオフにして静養にあてることになっています。トレーニングの2週目は、片渕監督が大枠で提示したものを、より細部に磨き上げるステップに移ります。
