【フォト日記】意図を明確に
2019/2/1

高知キャンプ17日目は、午前に補助陸上競技場、午後はいつも利用している競技場のピッチと、会場を分けてトレーニングを実施しました。雨は降りませんでしたが、空は雲に覆われて強い寒さを感じました。

午前中はセットプレーやスローインなど、リスタートの際の攻守を確認していきました。得点・失点ともリスタートが増加傾向にあるリーグにあって、コーチ陣は時間をたっぷりとかけて説明を続けます。

攻撃におけるスローインの出しどころの優先順位、また守備では相手が投げる位置によって、どのように対応していくかを全員で整理しました。能仲コーチも声と身振り、さらに選手たちに質問をかけながら、イメージを膨らませていました。

最後はコーナーキック、フリーキックの確認。キッカーの精度が高いのは当たり前のことですが、ペナルティエリア内に立つ攻守の選手は互いに手の内をわかり合っているため、簡単にゴールネットが揺れることはありませんでした。

ジェルソンゴールキーパーコーチの細やかなポジショニング修正を促す声が響くなか、激しく競り合う選手たち。競り合いで弾かれたボールを回収した守備チームは、一気に押し上げてカウンターを仕掛ける動き方を見せます。あくまでセットプレーの練習ですが、選手たちは常にゲームをイメージしてトレーニングに集中しています。

そして、午後。ポジションごとに別れて、それぞれの課題に取り組みます。攻撃選手は組み立てからシュート。守備陣はラインの上下動とフィードの練習。

トレーニングタイムは1時間ほどと、長い時間は費やしませんでしたが、その分緊張感を高めて蹴りこむ一球に魂を込めていきます。攻撃選手のシュート練習はなかなかゴールへ決まりませんでしたが、それだけゴールキーパーの地力がついてきた証拠。スーパーセーブに悔しそうに空を見上げる選手もいますが「ナイスタッチ!」とキーパーを称えるいい空気が立ち込めました。

回数を追うごとに、シュートは次々とネットを揺らします。「ほら、合ってきたぞ」と、片渕監督の声に選手たちはより精度の高いキックを見せ合っていました。明日はカマタマーレ讃岐とのトレーニングゲーム。単純に勝利を求めることはなく、極限まで追い込んだフィジカルで質・量ともにこだわって立ち向かっていきます。