【スマイルプロジェクト】小見洋太選手が新潟県立東新潟特別支援学校を訪問
2024/10/18
10月15日(火)午後、小見洋太選手が新潟県立東新潟特別支援学校を訪問しました。同校で学ぶ生徒たちが生活を共にする寄宿舎では、よりよい生活を送るため、生徒同士でやりたいことやほしいものについて、意見を出し合っているそうです。意見交換の中で、サッカー観戦が好きな生徒が「アルビレックス新潟の選手とオンラインで話をしたい」と発案。同校を通じ、クラブ宛に相談をいただいたのを機に、7月中旬から先生と生徒を交えて、話し合いを行ってきました。その結果、生徒自身で自主的に考え、準備する企画をクラブが応援・バックアップすることとなり、アルビレックス新潟の選手を代表して、小見選手が訪問・参加することとなりました。
当日の進行や内容について、中心となって企画した生徒2名が、小見選手と打ち合わせを行いました。訪問の2日前に開催された2024JリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準決勝第2戦の川崎フロンターレ戦、前半31分に貴重な先制点を挙げた小見選手の活躍に勇気づけられたそうで、「今日がよりいっそう楽しみになったし、気合が入りました。小見選手が頑張ってくれたんだし、絶対に成功させたいと思いました」「もしかしたらやってくれるんじゃないかと期待していたし、『今日のためにゴールを決めてくれたんじゃないか』というくらい、すごく嬉しかったです」と興奮冷めやらぬ様子でした。
「『小見ちゃん』と呼んでいただけると嬉しいです!」と元気に挨拶した小見選手は、この日を楽しみにされていた生徒、保護者、教職員の皆さんに温かく迎え入れていただきました。
パラリンピックの正式種目であり、重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案された「ボッチャ」というスポーツをご存じでしょうか?小見選手も「初めて知った」というボッチャは、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールをいかに近づけるかを競うスポーツで、チームでも個人でも楽しむことができます。また、同校には、10月下旬に佐賀県を会場に開催される第23回全国障害者スポーツ大会(SAGA2024)で、ボッチャをはじめ、新潟県代表として出場する生徒がいます。
チーム戦の後、エキシビションマッチとして、新潟県代表の生徒との対戦に臨んだ小見選手。ジャックボールに最も近づけることに成功したのは、絶妙なボールコントロールを見せた小見選手。会場も大変盛り上がっていました。「人生で初めて」という車いすに試乗した小見選手。簡単そうに見える操作ですが、慣れないと曲がることも難しく、生徒のデモンストレーションを見ながら、積極的にチャレンジ。「最初はどこに行ってしまうか分からないくらいでしたが、コツをつかんで、自分の行きたい方向に行けるようになりました。同時に、ふだん車いすで生活するとなったら、大変なことがあるんだろうと感じました」と想いを巡らせていました。車いすリレーでは、生徒に「行ける、行ける!」と力強い声で激励する小見選手の姿がありました。
小見選手は、「喜んでもらえて嬉しいし、僕自身もとても楽しかったです。元気をいただけました」と振り返っていました。小見選手だけでなく、会場にいたすべての人たちが楽しめた1時間。この日を迎えるまでに、さまざまなことを考え、準備を進めてくれた二人の生徒にお話を聞きました。
Q1.今回の企画を実施してみての感想を教えてください。
A1.やっている最中は楽しくて仕方なくて、夢見心地でした。Q2.やってみて、大変だったことはありましたか?
A2.僕はボッチャのコーナーを担当しましたが、いろんなルールがある競技なので、「どこまで分かりやすくできるか」を考えたことです。
Q3.やり終えた今の気持ちを教えてください。
A3.ボッチャの説明のときに熱が入って、時間が長くなりすぎました。時間配分を丁寧にできれば良かったです。終わった今の気分は、ディズニーランドに行った後のような感じです。
Q4.寄宿舎のみなさんにとって、どんな機会になったと思いますか?
A4.寄宿舎のみんなは、僕たちほどアルビに詳しくないし、そんなに関心がない子が多かった中で、小見選手が来てくれたことは、みんなにとって楽しかったと思います。これがきっかけでビッグスワンに行ってくれるといいな、とも思いますが、学校での思い出の一つになってくれたらいいなと思っています。
Q1.今回の企画を実施してみての感想を教えてください。
A1.最初は不安もありましたが、自分たちで企画していく中で楽しさや、「成功したらいいな」という気持ちが大きくなって、今日を迎えられました。みんなも小見選手も楽しんでくれたかなと思うので、いい経験になりました。Q2.やってみて、大変だったことはありましたか?
A2.一番悩んだのは、(アルビレックス新潟を好きな)自分たちだけではなくて、生徒全員が楽しめる企画を考えることです。なので、みんなが楽しんでくれて、すごく嬉しかったです。
Q3.やり終えた今の気持ちを教えてください。
A3.小見選手の車いす体験で静かになったときがあったので、もう少し盛り上げられたら良かったと思っています。それ以外は成功したので、良かったです。終わった今の気持ちは、すごく安心しています。
Q4.寄宿舎のみなさんにとって、どんな機会になったと思いますか?
A4.アルビに興味がない・知らないという子がほとんどでしたが、今日の機会をすごく楽しんでくれていたので、これがきっかけでアルビを好きになってくれたらいいな、と思います。この学校にいて、小見選手と会ったことが、この先のいい思い出になってくれていればいいなと思います。
アルビレックス新潟では、今回のような学校訪問をはじめ、たくさんの笑顔に貢献するアクションとして、ホームタウン活動を「スマイルプロジェクト」と定義し、笑顔溢れる街づくりに取り組んでまいります。