【フォト日記】新潟市南区との農業体験教育「AGRIREX(アグリレックス)」-ル レクチエの収穫-

2024/11/1

10月29日(火)、今シーズンよりプロサッカー選手としてのキャリアを歩み始めた奥村仁選手と石山青空選手が、新潟市南区にある白根グレープガーデンを訪問し、新潟県立白根高等学校の生徒と一緒に、ル レクチエの栽培体験を行いました。5・6月に続いて3回目の実施となる今回の作業が、栽培体験の最終工程となります。
新潟市南区と連携した農業体験教育「AGRIREX(アグリレックス)」の一環として実施する活動ですが、Jリーグが社会人教育とブランド意識向上を目的に、新人選手を対象に実施する研修としての意味合いも込めています。
(関連ニュース:https://www.albirex.co.jp/news/65853/



ル レクチエは、「花粉つけ」「摘果」「袋かけ」「収穫」「追熟」を経て出荷・販売され、11月下旬のプリムール(解禁日)を経て、皆さんが口にすることができます。5月に実施した摘果(ひとつの実に栄養分を多く入れるために、不要な実を間引く作業)、6月の袋かけ(摘果で残した一つひとつの実に二重構造の紙製の袋をかぶせる作業)を経て、今回の収穫に至りました。5月から始まったすべての工程で、幸いにも天候に恵まれて実施することができました。
(5月「摘果」:https://www.albirex.co.jp/news/66096/
(6月「袋かけ」:https://www.albirex.co.jp/news/66181/



奥村選手・石山選手に加え、白根高校の生徒14名と白根グレープガーデン、新潟市南区役所の皆さんが総出で収穫を行い、コンテナいっぱいのル レクチエが軽トラックに次々と積み込まれていきました。



収穫したル レクチエですが、生育状況は袋を開いてみないとわかりません。「ブラックエンド」と呼ばれる生理障害や、褐色斑点病という病害に悩まされることも多いため、収穫できた果実のすべてが市場に出るわけではなく、ジャムなどの加工品に姿を変えています。1玉で千円にもなるという贈答用のル レクチエは、ほんの小さな傷もない厳選されたものです。

収穫したル レクチエの状態を確認し、大きさごとに分ける作業を選手、生徒で行いました。その後、「追熟」と呼ばれる約1か月の期間を経て、果実が鮮やかな黄色に変わることを待ちます。


全3回実施してきた栽培体験。一番印象に残っている工程として、石山選手は「農家の方々の苦労が分かった」という5月の摘果作業を挙げていました。今日の収穫を通じて、「これまで努力してきたことを改めて感じられた」という奥村選手は、まだ食べたことがないというル レクチエを楽しみにしているようでした。
「みんな元気で接しやすかった」という白根高校の生徒の皆さんからは、2日(土)に開催される2024JリーグYBCルヴァンカップ決勝に向け、温かく元気な激励をいただきました。

農業体験を児童・生徒ならびにアルビレックス新潟の選手の人材育成に活かし、地域への理解を深め、愛着心を育むことを目的とした「AGRIREX(アグリレックス)」。企画の立ち上げから、全3回の作業工程に至るまでご尽力をいただいた白根グレープガーデンの笠原誠さんに、感想をお聞きしました。


Q1.地元の高校、プロサッカークラブと一緒に活動をされてみての感想をお聞かせください。

A1.私たちとしても、アルビレックス新潟の選手とこれだけ近くで一緒に活動できたのは良い体験でした。サッカーだけではなくて地域風土を感じながら、手で触りながら実施できたのは、選手にとっても、良いと思いました。高校生にとっても、同じ環境で同じ作業をできるのはいい経験だったと思いますし、自分たちが住んでいる新潟市南区のル レクチエがこんなにすごいんだ、と勉強になったのかと思います。



Q2.農業に難しいイメージを持つ方も多いと思います。どういうことから始めると良いでしょうか?

A2.新潟は米どころとして全国的に知れ渡っていますし、ル レクチエのようにブランドとして強いものもあります。土に触れるということで、好き嫌いがあるかもしれませんし、やるのは手を付けづらいかもしれませんが、まずは「食べる」ことから入ってもらうのが一番だと思います。興味があれば、果物でも野菜でも、おいしいものをつくってみようという気持ちになってくれるといいですね。そうすると、きっと楽しくなると思います。


Q3.今回の企画を通じて、アルビレックス新潟の見方に変化はありましたか?

A3.今まで以上に気になるようになりました。ビッグスワンに観に行ったこともありますが、テレビで放送していれば、自分がスタジアムに行っていなくても勝敗や順位を見ていますし、より身近に感じました。施設の職員を含めて、周りを巻き込んでくれていて、この活動が熱を帯びていると実感しています。



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