NEWSニュース

アカデミー&メソッド部門、守備の認知トレーニング(SMARTFIELDER)

2020/10/13
いつもアルビレックス新潟に温かいご声援をいただきまして、誠にありがとうございます。
アカデミー部門から、ゲームモデルにも繋がる守備の認知についてのトレーニングを紹介いたします。アルビレックス新潟アカデミーの選手が行ったトレーニングでは、各年代に合わせて、要求内容を調節しています。

このトレーニングでは、守備の最中に何を認識するのかがポイントとなります。コンセプトは“どの相手をマークするか”について取り組みます。意図はディフェンスの選手が、常に自分の前にいる相手に対して守ることを優先するか、それとも自分の後ろにいる相手選手を優先して守らなければいけない状況なのかを判断できるようにすることです。

各ディフェンダーの前に攻撃の選手が1人、またディフェンス間を通して後ろにもボールを受けられる相手選手もいます。この形をつくる意図は、相手はギャップを通して、自分の後ろにいる選手にパスを通すこともできれば、自分の前にいる相手がドリブルをして前進することもできます。このトレーニングでは、ディフェンスは2つの状況が起こることを意識しなければなりません。

■後ろの相手に気を取られすぎれば、自分の前にいる選手がドリブルで簡単に前進出できてしまう。
■自分の前にいる相手に気を取られてしまうと、味方同士のギャップを突かれてパスを通されてしまいます。

起点になるところは、うまく守備するためには、両方の相手に対してディフェンスができるようにする距離間を、常に取ることが確実にできるということではなく、その状況に合わせてディフェンスの方法を変えられることが大切という考えです。ボールが動き出したときに、ボールが自分に対して近い場合、自分の後ろにいる相手よりも前にいる相手に対してディフェンスをする。遠い場合は、自分の前にいる相手よりも後ろにいる相手に対するディフェンスを優先するのかということです。

ディフェンスの認知トレーニング


アルビレックス新潟U-14 佐藤 征宏コーチコメント

今回の認知トレーニングでは、“2つの守備”をいつ実行するかが大切になってくる内容でした。2つの守備とは「ボールを奪う」と「ゴールを守る」があり、前者は文字通りボールを奪いに行くプレーが必要です。後者は、今回のトレーニングでは「自分の後ろにボールを運ばせない」ということになります。ボール保持者がどんな状況なのかを認知し、この2つの守備を使い分けることが必要でした。

相手が優位な状況でボールを奪いに行くと、簡単に自分の後ろまでボールを運ばれてしまいます。しかし、それを嫌がり「ゴールを守る守備」ばかりになると、ずっとボールが奪えません。このことから、ボールの状況により守備の手法を使い分けることを意識しました。

トレーニングメニューも守備に特化された内容で、個人戦術の理解度は、時間を追うごとに深まっていきました。今後も適切な頻度で認知に特化したトレーニングを行い、理解度を高めていきたいと思います。


アルビレックス新潟U-14 吉岡 光太選手コメント

Q.このトレーニングで感じたことは?

A. 自分と相手の間合いの取り方の難しさ。みんなで同じことを共通させるために、声を出すことが大事だと感じました。
Q.トレーニングを通じて学べたことは?
A.どうしたら味方選手に、うまく相手の位置を伝えられるか。自分と相手との間合いを取りながら、ボールを持っている相手も見つつ、自分の裏のスペースを切りながら、プレーすることの難しさを学びました。
Q.コンセプトを習得することでパフォーマンスに影響は?
A. 今まで以上に、自分と相手の間合いの取り方を気にするようになり、周りを見る回数が増えた実感があります。

今後も毎月ひとつのトレーニングをピックアップして掲載していきます。ぜひ、ご覧ください。


ユニフォームパートナー