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アカデミー&メソッド部門:U-10~U-15対象のコーディネーショントレーニング(スマートフィールダー)

2021/10/30

今回は、渡慶次啓コンディショニングコーチが、アルビレックス新潟アカデミーでU-10U-15のカテゴリーで行っているトレーニングメニューを紹介します。

サッカー選手に必要な動きを取り入れて強化することで、ゲームモデルに繋がる部分としては、小さいスペースの中で早い動きができるようになることです。

最初に紹介するトレーニングは、ステップと方向転換で構成されるサーキットトレーニング(障害物を設置して行うさまざまな動きの要素が入ったトレーニング)です。

 

サーキットトレーニングでは、試合でも多く出てくるコーディネーション(ジャンプ、ターン、ステップなど体をうまく動かす能力)を切り取り、重点的に取り組めるように構築しています。そのため、小さいスペースの中でたくさんステップを踏むようにして、小さいスペースの中で方向展開をたくさんできるようにします。

このタイプのトレーニングは、指導者がコントロールしやすいのが特徴で、求める動きも確実に出すことができるトレーニングです。

2つ目のトレーニングは、鬼ごっこ形式のトレーニングで、同様にステップと方向転換を強化するトレーニングです。

 

このトレーニングメニューも同様に、試合中に多く使うコーディネーションの要素を切り取って、集中的に練習していきます。サーキットトレーニングとの違いは、競争が生まれることと、鬼ごっこ形式ならではのインテンシティ(強度)の増加も見込めます。

これらのタイプのメニューは、高いインテンシティを求める場合に有効なトレーニングです。

 

アルビレックス新潟アカデミー 渡慶次 啓 コンディショニングコーチ


U-10~U-15で行っている2つのコーディネーショントレーニングを紹介させていただきました。
メソッド部門とともにコーディネーションのテーマを7つ作成し、プランニングに沿ったトレーニングを作成しています。今回紹介したトレーニングでは、「ステップ」と「方向転換」の要素を取り入れたトレーニングを行いました。この週は、チームのテーマが「トランディション(切り替え)」ということもあり、方向転換からのボール奪取や狭いスペースでのリアクション動作の要素をトレーニングの中に組み込みました。より試合に近い状況を作り出し、日々のトレーニングから高いインテンシティを求めることでパフォーマンスの向上、障害予防にも繋がっていくと考えています。

その他のテーマもプランニングに沿って取り入れ、メソッド部門スタッフやテクニカルスタッフとも意見交換を行いながら、さまざまな動きを日々のコーディネーショントレーニングで行っていきたいと考えています。



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