【フォト日記】ダブルヘッダー

2011/6/5
本日6月5日(日)は五十公野公園陸上競技場で2試合が行われました。12時からはレディースの公式戦、なでしこリーグ第9節、伊賀フットボールクラブくノ一との一戦。14時半からはトップチームのトレーニングゲーム、福島ユナイテッドFCとの試合が行われました。

トップチームのトレーニングゲームに先だって行われたレディースの公式戦。会場には1264人ものサポーターが集まり、選手に熱い声援を送っていました。その声援に後押しされ、レディースは3-0と快勝。新潟のシュート数17本に対して、相手のシュート数を7に抑え、内容でも上回る結果となりました。

この日2得点を決め、チームの勝利に大きく貢献したのは背番号10番の上尾野辺選手。1得点目は前半17分、右サイドからのクロスに頭で合わせネットを揺らします。上尾野辺選手の頭にぴたりとクロスあげたのは新加入の上辻選手でした。新加入ながら前節は1得点をあげ、今日は1アシストと結果を残します。

2得点目は前半31分。阪口選手からのパスに左足を振り抜きました。今季初ゴールにさらに1点を上乗せし、その存在感を改めて示しました。それからも上尾野辺選手は果敢にゴールを狙います。ゴールキーパーとの1対1で再びネットを揺らしますが、これはオフサイドの判定。幻のゴールとなりましたが、あわやハットトリック達成の瞬間に会場も大いに沸いていました。

後半に入っても相手に危険なシーンは作らせず、安定した試合運びを見せます。81分には右コーナーキックからの混戦を阪口選手が押し込み3点目。試合を決定づけました。この勝利でアルビレックス新潟レディースは、なでしこリーグディビジョン1に上がってからは初となる4連勝を記録しました。今シーズンの躍進を期待させるこのゲームに、会場からも惜しみない拍手が送られていました。

そして、14時半からキックオフとなった、トップチームの福島ユナイテッドFCとのトレーニングゲーム。福島ユナイテッドFCは福島県福島市をホームタウンとして活動しているチームです。現在は東北社会人サッカーリーグ1部を戦っていて、将来のJリーグ参入を目指しています。チームカラーである、赤のユニフォームをまとったサポーターの方の姿も見られ、チームに対する熱を感じることができました。

試合は45分を2本行い、新潟は前後半でメンバーを大幅に入れ替えて臨みました。前半はサイドからの数多くのチャンスメイクを試みます。しかし、いい形でゴール前まで迫るものの、打ちきれずにプレーが切れてしまったり、最終ラインまでボールが下がってしまうというシーンが目立ちます。その流れを変えたのが、大宮戦での負傷から久しぶりの実戦復帰となったチョヨンチョル選手でした。

前半30分に途中出場したヨンチョル選手。会場からはひときわ大きな歓声が起こります。久しぶりの対外試合ということもあり「ある程度セーブしてプレーした」というコメント通り、いつもの力強い突破は見られなかったものの、高いキープ力で前線にタメを作ります。他の選手とのコンビネーションにも問題は見られず、スムーズに試合に入れていました。

すると前半40分。中央やや左でボールを持ったヨンチョル選手。相手DFとの距離、GKの位置をよく見てペナルティエリア外から狙いすましたシュートを放ちます。「狙い通りに打てた」(ヨンチョル選手)と自画自賛の一振りは美しい弧を描き、サイドネットを鮮やかに揺らしました。試合後にヨンチョル選手は「短い時間でのプレーだったが、得点を決めることもできたし、気持ちよく終われた」と笑顔で話していました。このシュートで前半を1-0と折り返し、メンバーを入れ替えての後半に臨みます。

高さのあるツートップをターゲットとし、早いサポートでテンポよく相手ゴールに迫った後半。惜しいシュートを放つものの、なかなか得点に結びつきません。このまま試合終了かと思われた42分。川又選手が追加点をあげます。大島選手からの浮き球のパスを完璧にコントロール。あとは落ち着いてキーパーとの1対1を決めるだけでした。これでトータルスコアを2-0とし試合は終了。川又選手だけでなく、どの選手も気持ちを前面に出してのプレーを見せ、多くのチャンスシーンにスタンドも沸いていました。

今回は新発田市五十公野公園陸上競技場で行われた、レディース、トップチームのダブルヘッダー。両試合とも多くのサポーターの方に観戦していただきました。なでしこリーグは6月11日(土)に第1節を岡山湯郷Belleとアウェーで。Jリーグも同日、第14節をホーム・東北電力ビッグスワンスタジアムでサンフレッチェ広島と戦います。両チームの熱い戦いにこれからもご注目ください!


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