【フォト日記】突き詰めていく&レディース新体制会見
2018/1/25

昨日をオフにしたトップチームは今日、午前中にフィジカル中心のメニューを実施。精神的にも肉体的にも追い込まれるキャンプだけあって、ウォーミングアップから選手たちは自身の体を入念に確認します。原選手も今日から合流し、さらなる活気を感じました。

体の内側を鍛える筋力トレーニングの場面。器具を用いずとも、腹筋に負荷を与える姿勢をとる選手たち。見た目以上にその姿勢を維持するのは困難なはずですが、体中に力を入れて、鍛えました。

その後は、ランニング。前回よりも制限時間を短くしてチャレンジする選手たちは、間もなく汗が噴き出します。練習開始直前に「1年間を通して戦える体を作ろう」と鈴木監督から目標を言い渡され、それに答えるべく選手たちは脱落することなく走ることができました。

午前に全くボールを使うことがなかったフィールドプレーヤーでしたが、午後は「攻撃の形を確認していく」狙いを受けて、ピッチを駆けました。タッチ数を制限したパス練習では、ボールを持った選手には「判断」を、サポートにあたる選手にはパスコースを作るよう、監督やコーチ陣から厳しく声がかかります。

たびたび見せる、連続したダイレクトプレーに鈴木監督は「いいぞ!オッケー!」など、選手を褒める言葉を送る一方、少しでも停滞を感じれば「オフ(ボールを持たない選手)は、どうした!」と、止まらずにプレーすることが要求されています。

6対6、または7対7にフリーの選手が一人追加され、数的優位でのパスゲームや、フリーの選手を外して同人数で取り組む場面。一人ひとりが、シチュエーションに応じて適切なプレーができるよう、意識し共有していきます。

最後のメニューはミニゲーム。1プレーにつき2タッチまでとし、加えてシュートはダイレクトプレーのみとしたセッションでは、試行錯誤しながらプレーを続けます。FWで登録の矢野選手は、何度も裏に抜け出そうと駆け引きし、栗原コーチから「いいぞ!」と、チャレンジング精神を称える大きな声がかかりました。

攻撃をテーマとしたトレーニング初日でしたが、たびたび鈴木監督から投げかけられる「パスコースを作ること」、「オン(ボール保持)の選手はいい判断をすること」という言葉に奮起し、ダイレクトプレーで局面を打開。ゴールネットを揺らす場面もありました。

練習を終え「ゲームを見ても、問題点は出ている」と、数回行った試合形式を振り返り「新たなメニューを導入しようとも思ったが、この状況では試合をイメージせず練習のためにプレーしてしまう」と推測した鈴木監督は、今日の内容はこれまでの反復と説明。「オンとオフの状況を意識できたから、動き方はまずまず」と、手応えを掴んだ監督は、選手間での意識共有が進んでいることを感じています。

鈴木監督の考える、個の打開に依存せず状況に応じたグループでの突破は、選手たちの意識に強く入りました。「リアクションサッカーではなく、攻守ともアクションサッカーをする」考えを突き詰め、無意識のうちに連動できるまで、磨きをかけていくだけです。


そして聖籠では、アルビレックス新潟レディースの2018シーズン新体制発表記者会見が行われました。会見には今季新たに就任した山崎真監督、新加入のイ ヒョギョン選手、入江未希選手、平尾知佳選手が出席。新潟は厳しい寒さが続いていますが、それぞれが熱い気持ちで決意を語りました。

2008年にアルビレックス新潟U-13の監督を務めていた山崎監督は冒頭、「10年ぶりにアルビレックスに戻ってくることができました。大きな喜びと、やりがいを感じています」と挨拶しました。これからのチームづくりにおいては「攻撃では前に向かい、守備ではボールに向かい、切り替えを早くしていく。攻守両輪を回していけるようなチームにしていきたい」とビジョンが語られました。進化を遂げる一年にするために、一丸となって絶えず向上を追い求めていきます。

北陸大学女子サッカー部からの加入となるイ ヒョギョン選手。年代別の韓国代表にも選出され、高いポテンシャルを秘めた楽しみな選手です。ストロングポイントは「ヘディング」で、鉄壁のセンターバックとして最終ラインに立ちはだかるとともに、「コーナーキックで3点取りたい」とゴールへの意欲ものぞかせていました。

会見では、リーグ戦3位以内という目標が掲げられました。強敵がそろうリーグではありますが、年間を通じてチーム力を高めながら、一戦一戦勝負にこだわって全力を注いで戦っていきます。サポーターの皆様、2018シーズンもアルビレックス新潟レディースにたくさんのご声援、よろしくお願いします!!
※会見録は後ほどクラブ公式サイトのニュースにアップいたします。