明治安田J2・J3百年構想リーグ総括会見を実施
2026/6/8
当クラブでは、6月8日(月)に、明治安田J2・J3百年構想リーグの総括会見を実施いたしました。野澤洋輔代表取締役社長と船越優蔵監督が出席した総括会見の様子を、クラブ公式YouTubeチャンネルに公開いたしましたので、ご覧ください。
■総括会見動画
■会見録
野澤 洋輔 社長:
皆様、こんにちは。本日はお忙しい中、そしてお足元の悪い中お集まりいただき、ありがとうございます。
明治安田J2・J3百年構想リーグ、40チーム中7位という結果に終わりました。今シーズンもサポーターの皆様をはじめ、パートナー企業の皆様、メディアの皆様から、アルビレックス新潟への多大なるご支援、ご声援をいただきましたことを改めて御礼申し上げます。
本日は半年という短いイレギュラーなシーズンでしたけれども、総括会見を行わせていただきます。
船越 優蔵 監督:
皆様、こんにちは。本日はお集まりいただき本当にありがとうございます。
総括ということで、この半年間の百年構想リーグがどうだったかという話をさせていただきますと、結果的に7位というところで、優勝を目指してやってきた中では残念な結果であったことは否めないと思っております。
ただし、そこに向かっていく選手たちの日々の取り組みが素晴らしかったということと、日々進化していったという点については、非常に実りのあるリーグ戦だったのではないかと思っております。
シーズン当初は、今年のアルビのサッカーはこれだというものをなかなかお見せすることができませんでしたが、試合を追うごとに、練習をするたびにどんどんそれが具現化していき、最後はPK戦でもありましたが勝って有終の美を飾れたことに関しては、次につながる半年であったと感じております。
選手個々の評価、我々スタッフの評価も含めて先日ミーティングを行いましたが、改善すべき点、継続すべき点を明確にし、次のシーズンにつなげるべく、そしてアルビレックスが元ある場所に戻るためにも、次のシーズンに向けて非常に期待を持って挑めるのではないかと思っております。簡単ではありますが、総括とさせていただきます。
■質疑応答
記者(NST):
船越監督にお伺いします。シーズン前、チームの色が不透明だったがだんだん見えてきたというお話がありましたが、来シーズンに向けてどのようなサッカーを展開していこうとお考えですか?
船越監督:
抽象的な言い方になりますが、見ていてワクワクする、躍動感のあるサッカーをしたいと思っています。サッカーで一番盛り上がるのはゴール前だと思いますので、そのゴール前のシーンを多く作れるような、そしてそこへ多く向かえるようなサッカーをしていきたいです。
記者(NST):
そのサッカーを実現するために、今後どのような補強や改善を考えていますか?
船越監督:
得点数が多くなかったので、そこはしっかりと改善しなければいけないと思っています。チームとして多く点を取れるように、チャンスを多く作れるようにしていきたいです。
記者(NST):
監督としての初のJリーグへの挑戦はいかがでしたか?
船越監督:
想像していたものとは若干違いましたが、毎日非常に刺激があり、何より選手と一緒に成長できたのかなと思っています。
記者(BSNラジオ):
開幕の頃からシーズン後半にかけてサッカーが良くなっていきましたが、振り返ってみて、想定内の成長曲線だったのか、それともいろいろなサプライズがあったのでしょうか?
船越監督:
想定内ではありませんでした。いい意味でも悪い意味でも、物事を変えるのには少し時間がかかったなと感じています。ただ、コツコツと当たり前のことを当たり前にやることで、確実に前に進んでいく手応えは感じました。
記者(BSNラジオ):
チームが良くなっていくターニングポイントはどこにあったとお考えですか?
船越監督:
アウェイの高知戦ですかね。残念ながら負けてしまいましたが、そこで僕自身も選手たちも魂に火がついたというか、「俺はこうやりたい」「こうしてほしい」というのを腹を割って話すことができました。
記者(BSNラジオ):
それは監督主導で話し合ったのか、それとも選手間からですか?
船越監督:
選手同士でも話し合っていたようですし、僕からも話しましたので、双方からですね。
記者(BSNラジオ):
その時の反応で印象に残った選手はいましたか?
船越監督:
不甲斐ない戦いでアウェイから帰ってきて、そのままトレーニングをしたのですが、その時のサブ組のトレーニングが素晴らしかったです。全員がギラギラしていて、ベテラン選手も疲労がある中で「このままじゃ終われない」という気迫を感じました。そこから選手がどんどん変わっていき、最終的には大活躍してくれました。
記者(フリーランス):
「基準を浸透させたい」と以前おっしゃっていましたが、具体的にどのような基準を提示されたのでしょうか?
船越監督:
攻守すべてにおいて、「これくらいじゃダメなんだ」「もっとやらないといけない」という基準を選手に落とし込みたかったです。練習への取り組み方、試合で何を目指すべきかを含め、基準を下げずに言い続けました。
記者(フリーランス):
「走り切る」などの数値的な提示(GPSデータなど)はあったのでしょうか?
船越監督:
GPSを取っているのでデータも活用し、一定の数値は伝えています。ただ、一番大事なのは主観的な部分です。本当に最後まで諦めずにボールを追っているか、走り切っているか。そこはトレーニングからしっかりと言い続けました。
記者(フリーランス):
野澤社長にお伺いします。今季『Re:ALBIREX』というキャッチフレーズでスタートしましたが、描いていた理想にどのくらい近づけたでしょうか?
野澤社長:
どこまで近づけたかは皆様それぞれの感じ方があると思いますが、クラブとしてもチームとしても、一体感を持って新しい目標に向かってやってきました。J2・J3の中でホームゲームの際に、アウェイのサポーターの来場数が減っている部分もありますので、もっと応援してもらえるように発信していきたいですし、チームのひたむきに頑張る姿を見せることがそこに繋がると信じています。
記者(スポーツニッポン):
Jリーグ公式サイトではチャンスクリエイト数が低い方となっていた。攻撃面で積み上がったものと、次シーズンへの課題はどのように考えていますか?
船越監督:
得点の場面は個人の力に委ねる部分もあります。だからこそ個人の力を大きくすることをシーズン当初から掲げてやってきました。早く攻撃することや、ペナルティボックスにボールと人を入れていくことは徐々に浸透していきました。しかし、そこに至る過程について、次のシーズンに向けて細かくキャンプからやっていきたいと思います。土台はできたと思っている。百年構想リーグに入る前は守備に重きを置いて取り組んできたので、次は攻撃を重点的にやっていきたいと思っています。
記者(スポーツニッポン):
現在の戦力の成長と、新しい戦力を含めて攻撃力を高めていきたいというイメージですか?
船越監督:
競争がすべてだと思います。ライバルがいて競争があると、引き出せるものが変わってくると思います。そこを促しながら、新シーズンに向けてまたフラットに見ていきたいです。当初よりは基準が高まっていますので、この基準をアップデートしていけるような形を取っていきたいです。
記者(スポーツニッポン):
クラブ側から見て、半年間での船越監督の評価やチームの変化をどう見ていますか?
野澤社長:
百年構想リーグの前のオファー段階から、「26・27シーズンも指揮を執ってほしい」とお願いしていましたので、今回の続投に特別な理由はありません。この百年構想リーグで得た経験を次につなげてくれるという期待でしかありません。
記者(新潟日報):
船越監督にお伺いします。この半年間で一番手応えがあった試合、逆に良さを出せなかった試合はどれですか?
船越監督:
どの試合も課題はありますが、今治戦以降、プレーオフの鹿児島戦以外は非常に手応えのある試合で、やってきたことが浸透してきたと感じました。特にホームゲームは、サポーターの皆さまの力も借りながら戦えたと思っています。
記者(新潟日報):
監督ご自身が成長できたと感じる部分はどこですか?
船越監督:
采配とマネジメントの部分です。人を相手にしているので、こちらの本気が伝わる一方で、少しでもいい加減なことや気が緩むと、それも伝染すると強く感じました。自分自身がどうあるべきか、ピッチに直結することを学びました。また、交代のタイミングやゲームプランはやらなければ分かりません。経験がなかったわけではありませんが、毎週続く中で、連戦を経てどのようなメンバーを選ぶのか、誰を休ませて組み合わせをどのように組むかを学ばせてもらいました。
記者(新潟日報):
終盤にかけて怪我人も多く出ましたが、キャンプから求めてきた「強度」との兼ね合いはどう振り返りますか?
船越監督:
怪我人が出るのはある程度仕方ない部分もありますが、だからといってトレーニングの強度や質を下げることは全く考えませんでした。それがアルビレックスの未来、選手の未来に繋がると思っています。
記者(FMしばた):
若手選手の成長についてどのように感じていますか?
船越監督:
最終戦の平均年齢は24〜25歳くらいで少し若返りました。ただ、ポジションを与えたわけではなく、彼らが奪い取って成長したからこそ出場できたのだと思います。一方で、指導者としてもっと違ったアプローチができたのではないかという反省もあるので、来季はさらに期待したいです。また、選手は年齢に関わらず、刺激を入れれば成長すると改めて感じました。
記者(FMしばた):
後半戦、セットプレーからの失点が目立ち、守備のやり方を変更されたと思います。改善点や今後の課題を教えてください。
船越監督:
失点の約30%(半分近く)がセットプレーでした。優勝した仙台は3失点で私たちは10点以上だったので、これは明確な改善すべき点です。役割を少しシンプルにする変更を行い、選手たちにとって分かりやすかったのではないかと思います。一方で、フリーキックからの失点も多かったので、さらに突き詰める必要があります。やり方をたびたび変えては積み上げには繋がらないので、軸をもって取り組みたいと思います。あとはセットプレーでしっかり合わせて決めるゴールというのは2%と言われています。その後のこぼれ球や、3プレーからの失点がほとんどということです。だから、全員の意識を高めることが必須課題です。攻撃でもセットプレーで得点が取れなかったのも自分の責任です。「この試合はセットプレーで勝てたな」という試合を2・3増やさなければ目標には達成できないと思っています。明確な改善点として取り組んでいきたいです。
記者(FMしばた):
前線4人の守備の貢献が大きく、それが攻撃に繋がっていると感じます。その上で、今後の補強の考え方を教えてください。
船越監督:
素晴らしい考察力ですね。おっしゃる通り、前線の4人が2度追い、3度追いして守備をしてくれるおかげで、高い位置やいい状態でボールを奪えることが増えました。誰が加入しても、最低限の守備をやってもらうことが基準です。チームのために走れない選手は試合に出られません。その上で、個性を出してほしいと思っています。メンバーが変われば若干のマイナーチェンジはあると思いますが、「守備をしなくていいよ」「攻撃をしなくていいよ」ということはありません。
記者(NHK):
ギラギラしているという言葉を何度も聞いたが、どのようなときにギラギラとしたものを感じるか?
船越監督:
ボールを奪った瞬間にゴールへ向かうという姿勢があるのか。もしくはボールを奪いに行くときの前かがみになって奪いに行くんだという姿勢があるかどうか。相手を待ってブロックを引くだけでなく、能動的にプレーしているところがギラギラとしたものにつながっていくと思います。
記者(NHK):
監督の立場でどのように選手の成長を促しましたか?
船越監督:
なかなか伝わらないこともありましたし、表現をするのがうまくなかったかもしれません。何が大事なのか、選手も分かってきたのだと思います。
記者(NHK):
次のシーズンのキャンプの目標を教えてください。
船越監督:
キャンプでは1年間走ることのできる体づくりがひとつのテーマです。これまでの土台を大きくすることと、もっと細部にこだわること。ビルドアップや中盤でのボールの動かし方、またサイドを起点にどのように崩すかといった、限定的なシチュエーションを交えたトレーニングをしていきたいと思います。一番は、ボールを奪うところやゴールに向かうところは絶対に変えてはいけないところなので、抑えていきます。
記者(NST):
どのような個性のある選手を補強したいと考えていますか?
船越監督:
補強は強化部と話し合いになります。それによってタイプは異なってくると思います。例えばスピードのある選手は裏に抜けてほしいですし、ターゲットになれる選手はターゲットになってほしいです。スルーパスが出せる選手はそれを発揮してほしいです。しかし、それだけをやっていればいいという時代ではありません。守備だけやっていればいいというのもダメ。チームのことをやってもらいながら、特徴を出さないとプレーヤーとして生き残っていけません。
記者(NST):
チームのために走れる選手でなければならないということでしょうか?
船越監督:
それは絶対です。どの指導者もチームのためには走らなくていいということはありません。
記者(NST):
今週末はJリーグオールスターDAZNカップがありますが、楽しみにしていることはありますか?
船越監督:
全く考えていません(笑)。オールスターはお祭りなので楽しみたいですが、他チームの選手と話す機会でもあるので、偵察してきます。「どんな練習をしているのか」「新潟はどうだった」など、偵察して少しでも自分のものにしたいと思います。
記者(NST):
野澤社長にお伺いします。クラブ30周年の節目の年を終え、来シーズンはどんなチームになってほしいですか?
野澤社長:
これまで支えていただいたサポーター、パートナー企業の皆様と共に、また新しい未知のシーズンに挑んでいきたいです。このシーズンもアウェイで四国があるなど難しさを感じる場面もありました。やはりサポーターと一体感を持って進んでいくクラブでありたいという思いです。
記者(NST):
チームメイトでもあった船越監督の評価はどのようなものでしたか?
野澤社長:
高いところから俯瞰で見ていました。苦しい状況でも選手を引っ張り鼓舞していました。その裏側には難しく感じている苦労も見てきました。新シーズンはクラブも一緒にチームをバックアップして、目の前の一勝に向かって一緒に戦っていきたいと思います。
記者(TeNY):
シーズン当初、チームづくりが思い通りに進まなかった理由は?
船越監督:
推察ですが、選手たちがこれでいいのかという疑心暗鬼の状態で開幕を迎えてしまったと思います。自分たちのサッカーはこれだというものが浸透しきれない序盤でした。そこから、自分たちはこれで勝つんだというプレーを信じてくれてからは、非常にアグレッシブな姿勢を見せてくれました。それまでに時間がかかったと思います。
記者(TeNY):
狙いを表現できたシーンを教えてください。
船越監督:
特にありません。ゴールは狙い通りのものでしたが、失敗の方が印象が強いです。
記者(TeNY):
どのような失敗ですか?
船越監督:
どの試合にもあります。些細なことですが、ここを言っておけばとか、これは練習したからもっと強く言ったら良かったなというシーンがあります。具体的には言えませんが。そのことを伝えると次の試合ではうまくいきますが、そうするとまた新たな課題が出るという繰り返しでした。
記者(TeNY):
今後、船越監督をどのようにサポートしていきたいか?
野澤社長:
百年構想リーグで得たものをさらにアップデートしてさらに強くなり、沖縄でのキャンプでしっかりとチームを構築して、次のシーズンに迎えればいいと思います。監督は具体的な個人名を挙げない印象があると思います。そこは会見を見る選手もいて、それを聞いた選手がどう思うかまで考えているということです。一体感を持ってチームとして進んでくことが一番の強み。クラブとしてはチームのバックアップもそうですが、サポーターの皆さんも含めてひとつの大きな塊となって進めればと思います。チームのサッカーの成長もしかり、勝利も大切ですがスタジアムづくりの面でもクラブとして成長していきたいです。
記者(新潟日報):
次のシーズンに向けての展望を聞かせてください。
船越監督:
気がだいぶ早いですね。選手も変わると思います。土台ができたとは言え変わっていくと思うので、内容は決めていきます。間違いなく変えないのは、勝負にこだわること、J1昇格という期待も重々感じますが、そこまで先のことは考えられません。目の前の試合、もっと言えば、今日のトレーニング、このワンプレーにこだわらないと、その先は絶対にないということを選手たちに言っていますし、私もそう考えています。今季、2連勝しかありませんでした。2連勝したあとに、3連勝したいな、その次はホームだから4連勝だなという、ふらちな考えを持つと足元をすくわれると思っていましたし、自分自身もそういう部分があったかもしれません。自分への戒めではありませんが、昇格を目指しますし選手も同じ気持ちです。とにかくその日の練習やワンプレーにこだわる姿勢が次につながると思っていますので、次のシーズンも求めていきたいです。
記者(新潟日報):
選手の補強については?
野澤社長:
以前からは話していますが、この時点で補強に関しての予算はアクセルを弱めるつもりはありません。チームの課題は先ほどからあがっていますが、強化部と話し合って動いてもらっています。限られた予算と時間の中で、J1復帰に向けて最大限に可能性を広げられるようにチームづくりをしてほしいと話している。
記者(スポーツニッポン):
アルビレックス新潟に戻って感じたことはありますか?
船越監督:
スタジアムの雰囲気の素晴らしさを感じました。あのスタジアムのこけら落としでミスをして泣いたのは野澤社長。そこから歴史が始まっていると思えば、何かの縁です。あのスタジアムの醸し出す雰囲気は、今サポーターが増えていないという話が出ましたが、そうは言ってもつくり出される雰囲気は自分たちにとってプラスでしかありません。さらに「このスタジアムは嫌だな」と(相手に)思わせるためにはみなさんの力が必要なので、さらに多くのサポーターに来てほしいと思います。久しぶりに新潟に戻り、人々の温かさはもちろん感じます。私はあまり外には出ませんので分かりませんが、期待されているのは自分がプレーしていた頃とは変わってきたなと思います。皆さんの目も肥えてきたと思いますので、責任は重大だと感じています。
記者(スポーツニッポン):
オフシーズンではどのようなことをしたいですか?
船越監督:
オフにはなりましたが、監督には仕事がいろいろとやることがあります。休める時間はあまりありませんが、僕も50歳近くなりますので、休まないといけません。何かをするという訳ではありませんが、休むときは休みたいと思います。
【シーズンパス受付中】
【アルビレックス新潟後援会 継続・新規入会受付中】
■総括会見動画
■会見録
野澤 洋輔 社長:
皆様、こんにちは。本日はお忙しい中、そしてお足元の悪い中お集まりいただき、ありがとうございます。
明治安田J2・J3百年構想リーグ、40チーム中7位という結果に終わりました。今シーズンもサポーターの皆様をはじめ、パートナー企業の皆様、メディアの皆様から、アルビレックス新潟への多大なるご支援、ご声援をいただきましたことを改めて御礼申し上げます。
本日は半年という短いイレギュラーなシーズンでしたけれども、総括会見を行わせていただきます。
船越 優蔵 監督:
皆様、こんにちは。本日はお集まりいただき本当にありがとうございます。
総括ということで、この半年間の百年構想リーグがどうだったかという話をさせていただきますと、結果的に7位というところで、優勝を目指してやってきた中では残念な結果であったことは否めないと思っております。
ただし、そこに向かっていく選手たちの日々の取り組みが素晴らしかったということと、日々進化していったという点については、非常に実りのあるリーグ戦だったのではないかと思っております。
シーズン当初は、今年のアルビのサッカーはこれだというものをなかなかお見せすることができませんでしたが、試合を追うごとに、練習をするたびにどんどんそれが具現化していき、最後はPK戦でもありましたが勝って有終の美を飾れたことに関しては、次につながる半年であったと感じております。
選手個々の評価、我々スタッフの評価も含めて先日ミーティングを行いましたが、改善すべき点、継続すべき点を明確にし、次のシーズンにつなげるべく、そしてアルビレックスが元ある場所に戻るためにも、次のシーズンに向けて非常に期待を持って挑めるのではないかと思っております。簡単ではありますが、総括とさせていただきます。
■質疑応答
記者(NST):
船越監督にお伺いします。シーズン前、チームの色が不透明だったがだんだん見えてきたというお話がありましたが、来シーズンに向けてどのようなサッカーを展開していこうとお考えですか?
船越監督:
抽象的な言い方になりますが、見ていてワクワクする、躍動感のあるサッカーをしたいと思っています。サッカーで一番盛り上がるのはゴール前だと思いますので、そのゴール前のシーンを多く作れるような、そしてそこへ多く向かえるようなサッカーをしていきたいです。
記者(NST):
そのサッカーを実現するために、今後どのような補強や改善を考えていますか?
船越監督:
得点数が多くなかったので、そこはしっかりと改善しなければいけないと思っています。チームとして多く点を取れるように、チャンスを多く作れるようにしていきたいです。
記者(NST):
監督としての初のJリーグへの挑戦はいかがでしたか?
船越監督:
想像していたものとは若干違いましたが、毎日非常に刺激があり、何より選手と一緒に成長できたのかなと思っています。
記者(BSNラジオ):
開幕の頃からシーズン後半にかけてサッカーが良くなっていきましたが、振り返ってみて、想定内の成長曲線だったのか、それともいろいろなサプライズがあったのでしょうか?
船越監督:
想定内ではありませんでした。いい意味でも悪い意味でも、物事を変えるのには少し時間がかかったなと感じています。ただ、コツコツと当たり前のことを当たり前にやることで、確実に前に進んでいく手応えは感じました。
記者(BSNラジオ):
チームが良くなっていくターニングポイントはどこにあったとお考えですか?
船越監督:
アウェイの高知戦ですかね。残念ながら負けてしまいましたが、そこで僕自身も選手たちも魂に火がついたというか、「俺はこうやりたい」「こうしてほしい」というのを腹を割って話すことができました。
記者(BSNラジオ):
それは監督主導で話し合ったのか、それとも選手間からですか?
船越監督:
選手同士でも話し合っていたようですし、僕からも話しましたので、双方からですね。
記者(BSNラジオ):
その時の反応で印象に残った選手はいましたか?
船越監督:
不甲斐ない戦いでアウェイから帰ってきて、そのままトレーニングをしたのですが、その時のサブ組のトレーニングが素晴らしかったです。全員がギラギラしていて、ベテラン選手も疲労がある中で「このままじゃ終われない」という気迫を感じました。そこから選手がどんどん変わっていき、最終的には大活躍してくれました。
記者(フリーランス):
「基準を浸透させたい」と以前おっしゃっていましたが、具体的にどのような基準を提示されたのでしょうか?
船越監督:
攻守すべてにおいて、「これくらいじゃダメなんだ」「もっとやらないといけない」という基準を選手に落とし込みたかったです。練習への取り組み方、試合で何を目指すべきかを含め、基準を下げずに言い続けました。
記者(フリーランス):
「走り切る」などの数値的な提示(GPSデータなど)はあったのでしょうか?
船越監督:
GPSを取っているのでデータも活用し、一定の数値は伝えています。ただ、一番大事なのは主観的な部分です。本当に最後まで諦めずにボールを追っているか、走り切っているか。そこはトレーニングからしっかりと言い続けました。
記者(フリーランス):
野澤社長にお伺いします。今季『Re:ALBIREX』というキャッチフレーズでスタートしましたが、描いていた理想にどのくらい近づけたでしょうか?
野澤社長:
どこまで近づけたかは皆様それぞれの感じ方があると思いますが、クラブとしてもチームとしても、一体感を持って新しい目標に向かってやってきました。J2・J3の中でホームゲームの際に、アウェイのサポーターの来場数が減っている部分もありますので、もっと応援してもらえるように発信していきたいですし、チームのひたむきに頑張る姿を見せることがそこに繋がると信じています。
記者(スポーツニッポン):
Jリーグ公式サイトではチャンスクリエイト数が低い方となっていた。攻撃面で積み上がったものと、次シーズンへの課題はどのように考えていますか?
船越監督:
得点の場面は個人の力に委ねる部分もあります。だからこそ個人の力を大きくすることをシーズン当初から掲げてやってきました。早く攻撃することや、ペナルティボックスにボールと人を入れていくことは徐々に浸透していきました。しかし、そこに至る過程について、次のシーズンに向けて細かくキャンプからやっていきたいと思います。土台はできたと思っている。百年構想リーグに入る前は守備に重きを置いて取り組んできたので、次は攻撃を重点的にやっていきたいと思っています。
記者(スポーツニッポン):
現在の戦力の成長と、新しい戦力を含めて攻撃力を高めていきたいというイメージですか?
船越監督:
競争がすべてだと思います。ライバルがいて競争があると、引き出せるものが変わってくると思います。そこを促しながら、新シーズンに向けてまたフラットに見ていきたいです。当初よりは基準が高まっていますので、この基準をアップデートしていけるような形を取っていきたいです。
記者(スポーツニッポン):
クラブ側から見て、半年間での船越監督の評価やチームの変化をどう見ていますか?
野澤社長:
百年構想リーグの前のオファー段階から、「26・27シーズンも指揮を執ってほしい」とお願いしていましたので、今回の続投に特別な理由はありません。この百年構想リーグで得た経験を次につなげてくれるという期待でしかありません。
記者(新潟日報):
船越監督にお伺いします。この半年間で一番手応えがあった試合、逆に良さを出せなかった試合はどれですか?
船越監督:
どの試合も課題はありますが、今治戦以降、プレーオフの鹿児島戦以外は非常に手応えのある試合で、やってきたことが浸透してきたと感じました。特にホームゲームは、サポーターの皆さまの力も借りながら戦えたと思っています。
記者(新潟日報):
監督ご自身が成長できたと感じる部分はどこですか?
船越監督:
采配とマネジメントの部分です。人を相手にしているので、こちらの本気が伝わる一方で、少しでもいい加減なことや気が緩むと、それも伝染すると強く感じました。自分自身がどうあるべきか、ピッチに直結することを学びました。また、交代のタイミングやゲームプランはやらなければ分かりません。経験がなかったわけではありませんが、毎週続く中で、連戦を経てどのようなメンバーを選ぶのか、誰を休ませて組み合わせをどのように組むかを学ばせてもらいました。
記者(新潟日報):
終盤にかけて怪我人も多く出ましたが、キャンプから求めてきた「強度」との兼ね合いはどう振り返りますか?
船越監督:
怪我人が出るのはある程度仕方ない部分もありますが、だからといってトレーニングの強度や質を下げることは全く考えませんでした。それがアルビレックスの未来、選手の未来に繋がると思っています。
記者(FMしばた):
若手選手の成長についてどのように感じていますか?
船越監督:
最終戦の平均年齢は24〜25歳くらいで少し若返りました。ただ、ポジションを与えたわけではなく、彼らが奪い取って成長したからこそ出場できたのだと思います。一方で、指導者としてもっと違ったアプローチができたのではないかという反省もあるので、来季はさらに期待したいです。また、選手は年齢に関わらず、刺激を入れれば成長すると改めて感じました。
記者(FMしばた):
後半戦、セットプレーからの失点が目立ち、守備のやり方を変更されたと思います。改善点や今後の課題を教えてください。
船越監督:
失点の約30%(半分近く)がセットプレーでした。優勝した仙台は3失点で私たちは10点以上だったので、これは明確な改善すべき点です。役割を少しシンプルにする変更を行い、選手たちにとって分かりやすかったのではないかと思います。一方で、フリーキックからの失点も多かったので、さらに突き詰める必要があります。やり方をたびたび変えては積み上げには繋がらないので、軸をもって取り組みたいと思います。あとはセットプレーでしっかり合わせて決めるゴールというのは2%と言われています。その後のこぼれ球や、3プレーからの失点がほとんどということです。だから、全員の意識を高めることが必須課題です。攻撃でもセットプレーで得点が取れなかったのも自分の責任です。「この試合はセットプレーで勝てたな」という試合を2・3増やさなければ目標には達成できないと思っています。明確な改善点として取り組んでいきたいです。
記者(FMしばた):
前線4人の守備の貢献が大きく、それが攻撃に繋がっていると感じます。その上で、今後の補強の考え方を教えてください。
船越監督:
素晴らしい考察力ですね。おっしゃる通り、前線の4人が2度追い、3度追いして守備をしてくれるおかげで、高い位置やいい状態でボールを奪えることが増えました。誰が加入しても、最低限の守備をやってもらうことが基準です。チームのために走れない選手は試合に出られません。その上で、個性を出してほしいと思っています。メンバーが変われば若干のマイナーチェンジはあると思いますが、「守備をしなくていいよ」「攻撃をしなくていいよ」ということはありません。
記者(NHK):
ギラギラしているという言葉を何度も聞いたが、どのようなときにギラギラとしたものを感じるか?
船越監督:
ボールを奪った瞬間にゴールへ向かうという姿勢があるのか。もしくはボールを奪いに行くときの前かがみになって奪いに行くんだという姿勢があるかどうか。相手を待ってブロックを引くだけでなく、能動的にプレーしているところがギラギラとしたものにつながっていくと思います。
記者(NHK):
監督の立場でどのように選手の成長を促しましたか?
船越監督:
なかなか伝わらないこともありましたし、表現をするのがうまくなかったかもしれません。何が大事なのか、選手も分かってきたのだと思います。
記者(NHK):
次のシーズンのキャンプの目標を教えてください。
船越監督:
キャンプでは1年間走ることのできる体づくりがひとつのテーマです。これまでの土台を大きくすることと、もっと細部にこだわること。ビルドアップや中盤でのボールの動かし方、またサイドを起点にどのように崩すかといった、限定的なシチュエーションを交えたトレーニングをしていきたいと思います。一番は、ボールを奪うところやゴールに向かうところは絶対に変えてはいけないところなので、抑えていきます。
記者(NST):
どのような個性のある選手を補強したいと考えていますか?
船越監督:
補強は強化部と話し合いになります。それによってタイプは異なってくると思います。例えばスピードのある選手は裏に抜けてほしいですし、ターゲットになれる選手はターゲットになってほしいです。スルーパスが出せる選手はそれを発揮してほしいです。しかし、それだけをやっていればいいという時代ではありません。守備だけやっていればいいというのもダメ。チームのことをやってもらいながら、特徴を出さないとプレーヤーとして生き残っていけません。
記者(NST):
チームのために走れる選手でなければならないということでしょうか?
船越監督:
それは絶対です。どの指導者もチームのためには走らなくていいということはありません。
記者(NST):
今週末はJリーグオールスターDAZNカップがありますが、楽しみにしていることはありますか?
船越監督:
全く考えていません(笑)。オールスターはお祭りなので楽しみたいですが、他チームの選手と話す機会でもあるので、偵察してきます。「どんな練習をしているのか」「新潟はどうだった」など、偵察して少しでも自分のものにしたいと思います。
記者(NST):
野澤社長にお伺いします。クラブ30周年の節目の年を終え、来シーズンはどんなチームになってほしいですか?
野澤社長:
これまで支えていただいたサポーター、パートナー企業の皆様と共に、また新しい未知のシーズンに挑んでいきたいです。このシーズンもアウェイで四国があるなど難しさを感じる場面もありました。やはりサポーターと一体感を持って進んでいくクラブでありたいという思いです。
記者(NST):
チームメイトでもあった船越監督の評価はどのようなものでしたか?
野澤社長:
高いところから俯瞰で見ていました。苦しい状況でも選手を引っ張り鼓舞していました。その裏側には難しく感じている苦労も見てきました。新シーズンはクラブも一緒にチームをバックアップして、目の前の一勝に向かって一緒に戦っていきたいと思います。
記者(TeNY):
シーズン当初、チームづくりが思い通りに進まなかった理由は?
船越監督:
推察ですが、選手たちがこれでいいのかという疑心暗鬼の状態で開幕を迎えてしまったと思います。自分たちのサッカーはこれだというものが浸透しきれない序盤でした。そこから、自分たちはこれで勝つんだというプレーを信じてくれてからは、非常にアグレッシブな姿勢を見せてくれました。それまでに時間がかかったと思います。
記者(TeNY):
狙いを表現できたシーンを教えてください。
船越監督:
特にありません。ゴールは狙い通りのものでしたが、失敗の方が印象が強いです。
記者(TeNY):
どのような失敗ですか?
船越監督:
どの試合にもあります。些細なことですが、ここを言っておけばとか、これは練習したからもっと強く言ったら良かったなというシーンがあります。具体的には言えませんが。そのことを伝えると次の試合ではうまくいきますが、そうするとまた新たな課題が出るという繰り返しでした。
記者(TeNY):
今後、船越監督をどのようにサポートしていきたいか?
野澤社長:
百年構想リーグで得たものをさらにアップデートしてさらに強くなり、沖縄でのキャンプでしっかりとチームを構築して、次のシーズンに迎えればいいと思います。監督は具体的な個人名を挙げない印象があると思います。そこは会見を見る選手もいて、それを聞いた選手がどう思うかまで考えているということです。一体感を持ってチームとして進んでくことが一番の強み。クラブとしてはチームのバックアップもそうですが、サポーターの皆さんも含めてひとつの大きな塊となって進めればと思います。チームのサッカーの成長もしかり、勝利も大切ですがスタジアムづくりの面でもクラブとして成長していきたいです。
記者(新潟日報):
次のシーズンに向けての展望を聞かせてください。
船越監督:
気がだいぶ早いですね。選手も変わると思います。土台ができたとは言え変わっていくと思うので、内容は決めていきます。間違いなく変えないのは、勝負にこだわること、J1昇格という期待も重々感じますが、そこまで先のことは考えられません。目の前の試合、もっと言えば、今日のトレーニング、このワンプレーにこだわらないと、その先は絶対にないということを選手たちに言っていますし、私もそう考えています。今季、2連勝しかありませんでした。2連勝したあとに、3連勝したいな、その次はホームだから4連勝だなという、ふらちな考えを持つと足元をすくわれると思っていましたし、自分自身もそういう部分があったかもしれません。自分への戒めではありませんが、昇格を目指しますし選手も同じ気持ちです。とにかくその日の練習やワンプレーにこだわる姿勢が次につながると思っていますので、次のシーズンも求めていきたいです。
記者(新潟日報):
選手の補強については?
野澤社長:
以前からは話していますが、この時点で補強に関しての予算はアクセルを弱めるつもりはありません。チームの課題は先ほどからあがっていますが、強化部と話し合って動いてもらっています。限られた予算と時間の中で、J1復帰に向けて最大限に可能性を広げられるようにチームづくりをしてほしいと話している。
記者(スポーツニッポン):
アルビレックス新潟に戻って感じたことはありますか?
船越監督:
スタジアムの雰囲気の素晴らしさを感じました。あのスタジアムのこけら落としでミスをして泣いたのは野澤社長。そこから歴史が始まっていると思えば、何かの縁です。あのスタジアムの醸し出す雰囲気は、今サポーターが増えていないという話が出ましたが、そうは言ってもつくり出される雰囲気は自分たちにとってプラスでしかありません。さらに「このスタジアムは嫌だな」と(相手に)思わせるためにはみなさんの力が必要なので、さらに多くのサポーターに来てほしいと思います。久しぶりに新潟に戻り、人々の温かさはもちろん感じます。私はあまり外には出ませんので分かりませんが、期待されているのは自分がプレーしていた頃とは変わってきたなと思います。皆さんの目も肥えてきたと思いますので、責任は重大だと感じています。
記者(スポーツニッポン):
オフシーズンではどのようなことをしたいですか?
船越監督:
オフにはなりましたが、監督には仕事がいろいろとやることがあります。休める時間はあまりありませんが、僕も50歳近くなりますので、休まないといけません。何かをするという訳ではありませんが、休むときは休みたいと思います。
【シーズンパス受付中】
【アルビレックス新潟後援会 継続・新規入会受付中】


















