2021シーズンは、アルビレックス新潟アカデミー内に７つのエリア（部門）を創設し、選手とコーチングスタッフ間で進めていきます。


※主な用語の意味
・スマートフィールダー：ピッチ上での活動のこと
・コーアナリシス：分析、フィードバックのことで、ゲームモデルと指導者間で行う2種類ある
・コーラーニング：全員が主体的に行う活動
・コートレーニング：選手間・スタッフ間で行うトレーニング

https://www.albirex.co.jp/academy/method/

1．ポジション別トレーニングエリア：スマートフィールダー
担当：オスカル ガルシア ディレクター、石川和幸 コーチ兼通訳

シーズンを通して、U-18年代を対象にポジションごとに取り組むテーマをプランニングし、求められるプレーを指導していきます。
テーマに関しては、ゲームモデルに関わるものになります。

2．認知トレーニングエリア：スマートフィールダー
担当：小林高道 U-12監督、オスカル ガルシア ディレクター

シーズンを通して、U-10からU-14年代を中心に「認知」のテーマに関するトレーニングを構築し、目的を達成するためのトレーニングを行います。

 
3．スカウティングエリア：スマートフィールダー
担当：湯田哲生 U-18GKコーチ、堀澤清 U-15長岡監督

U-12からU-15年代を中心に視察を行うエリアになります。目的はU-15、U-18を強化していくためです。

4．価値（バリュー）エリア：コミッティ（委員会組織）
担当：水野裕太U-18コーチ、森田未来U-15長岡コーチ、卞太暉U-15GKコーチ

クラブの選手達とさまざまな価値について考え、取り組んでいきます。目的を達成するためのあらゆる内容をスケジューリングし、活動を行います。

5．ゲームモデルのコーアナリシスエリア：コーラーニング
担当：入江徹U-18監督、松下年宏U-15コーチ、関大輔U-14コーチ

スタッフが別のカテゴリーのチームを分析していきます。目的は２つあります。１つはスタッフ間で分析とフィードバック行うことによる進捗状況の確認。もう一つは、各カテゴリーのチームが、クラブで構築しているゲームモデルの基準に沿って進んでいるかどうか分析することを目的としています。

6．コートレーニングエリア：コーラーニング
担当：佐藤征宏U-12コーチ、五十嵐真也U-18コンディショニングコーチ、渡慶次啓U-15コンディショニングコーチ

年代に関係なくアドバイスするなど、カテゴリーを超えた関わりでトレーニングなどを行い、選手同士のフィードバックを促進させ、選手自身もプレーモデルへの理解を深めていきます。また、教育的な観点からの取り組みを計画的に取り入れていくことを目的としています。

7．コーアナリシスエリア：コーラーニング
担当：鎌田秀平U-13コーチ、内田潤アカデミーダイレクター兼U-15監督

スタッフの試合中での振る舞いなどを評価します。目的としてはスタッフの分析・評価からフィードバックし、スタッフの成長を促進させ、クラブ独自のコーチングスタイルを構築することです。

内田 潤 アルビレックス新潟アカデミーダイレクター兼U-15監督


以前からメソッドディレクターのオスカルから提案を受けていた「新たなエリア」を追加（※2021シーズンから追加した新規エリアは４～７）し、取り組んでいくことになりました。新体制になったからといって、何か新しいことを取り入れることには、個人的には考えるところがありました。2021シーズンから、この取り組み以外にも新たに求めているものがある中で、スタッフの負荷があまりにも高くなりすぎる懸念がありました。しかし、オスカルと何度も議論を重ね、計画的（部門によっては年に数回の取り組みなど）に実施していくこと、そしてスタッフのポジティブな反応をもとにスタートが切れたことを心から感謝しています。

タイトルにも「～新潟の歴史を作る」とありますが、すでに良い伝統、歴史、文化があります。歴代のスタッフの皆さんが育んできたもの・積み重ねてきたものを失ってまで何かを取り入れることはしたくないと思っている反面、我々もアップデートしていかなければならない、チャレンジしていかなければならないのも事実です。

あらためて、スタッフのポジティブな振る舞いには本当に感謝しかありません。

「サッカー」というスポーツを通して成長していく過程の中に、サッカーだけではなく他にもさまざまな取り組みを行っていきたい。それと同時に、アカデミー内で年代を超えた関わりも提供していくことで「絆（ファミリー）」を強めていきたいと思います。