【フォト日記】堀米悠斗選手、早川史哉選手が新潟市立内野中学校を訪問
5月11日(水)の午後、堀米悠斗選手、早川史哉選手が新潟市立内野中学校を訪問しました。昨年、職業課題探求学習に取り組んだ現3年生を対象に、「~将来へのビジョン~アルビレックス新潟の選手から学ぼう」と題されたキャリア教育講話が学校で企画されました。講師としてお招きいただいた堀米選手と早川選手は、239名の生徒の皆さんから、大きな拍手で迎えられました。
※昨年の職業課題探求学習の様子はこちらから。
https://www.albirex.co.jp/news/61149/
講話は、代表の生徒2名が進行するパネルディスカッション形式によるもの。中学生のころに世代別日本代表に選出された経験を持っている両選手。堀米選手が初めて選出されたのは中学2年生のときで、「すごい選手が集まって楽しくて、ワクワクしていました。試合前に国歌が流れて、緊張感が高まる感覚をすごく鮮明に覚えています」と当時を振り返っていました。早川選手は、最初は日本代表での活動に緊張していたそうですが、「一番大切なのは、どうやって自分を表現するか。得意なことと不得意なことを把握して表現しようと思ったら、気持ちが楽になりました」と自分自身を見つめることの大切さを学んだそうです。
中学3年生は、進路について思いを巡らせて、期待と不安が入り交じる時期でもあります。堀米選手が生徒の皆さんに紹介したのは、北海道コンサドーレ札幌のトップチームに昇格が内定するまでのエピソード。同期の選手たちが続々と昇格が内定していく中で、堀米選手の昇格が内定したのは、同期の中で最後だったそうです。プロになれなかった場合は大学への進学を考えていましたが、選択肢が限られていました。そのときに「夢を叶えるにはリスクがあることを知った」堀米選手ですが、リスクがあったとしても「最後は自分が後悔しない決断をすること。自分で決めたら、言い訳はできません。やらなかった後悔は一生残るので、進路に悩んだときは、みんなには第一希望を攻めてほしい」と熱いメッセージを送っていました。
質疑応答の時間で、真っ先に手を挙げてくれたのは、サッカー部部長の生徒。「練習中に意識することは何ですか?」という質問に、早川選手は「落ち込んでいる選手がいるとき、難しい状況にある選手を周りがサポートするのが大事です。一人ひとりのキャラクタ―、個性を大事にして目標に向かっていくと、強くたくましいことはもちろんですが、みんなにとって忘れられないチームになると思います」と激励していました。
会場となった体育館に「いじめ見逃しゼロ県民運動」のバナーが貼られていましたが、堀米選手と早川選手はいじめ見逃しゼロ県民運動の個人サポーターとして登録しています。
「一つ伝えたい」と発した堀米選手は、「もしかしたら、人間関係で苦しんでいる子がいるかもしれません。でも、中学校のコミュニティは広い世界の中で考えれば、すごく狭い範囲です。もしかしたら、今以上に気が合う人と出会うかもしれません。世界は広いので、もしもうまくいかないことがあっても、悩みすぎないで」とアドバイスを送っていました。北海道出身の堀米選手は、中学生のときに仲良くしていた友達とは、今も交流があるそうです。そして、「新潟に来て、友達が増えた」と違う世界に飛び出したことで交友関係が広がった実体験を持つ堀米選手からのメッセージは、これから自身で新たな世界を切り拓いていく生徒の皆さんの支えになってくれるはずです。
新型ウイルスの影響から、さまざまな制限を設けての交流でしたが、マスク着用、十分な距離の確保など、内野中学校の皆さんのご理解・ご協力で実施することができました。できることの中で最善を尽くすとともに、継続的に活動していくことで、クラブだけでなく新潟という地域の価値を高めていきたいと考えています。
内野中学校の皆さん、ありがとうございました!